こんにちは、らみぃです。
今回は、僕が10年間使っている愛用の万年筆を紹介します。
著者紹介
普段はゲーム関連の記事を書いています。
デジタルだけでなく、アナログな文房具も大好きです。
LAMY Safari
LAMYについて
参考:LAMY公式サイト
LAMYは1930年に設立されたドイツの文具メーカーです。
今年で創業90年になる老舗メーカーですが、とても革新的なデザインの文房具を多数生み出しています。
フラグシップモデルであるLAMY 2000は、「西暦2000年になっても通用するデザイン」をコンセプトに1966年にデザインされており、半世紀以上経った今でも通用する人気モデルとなっています。
LAMY safariについて
そんなLAMY社の素敵な製品の中から、今回はLAMY safariというモデルを取り上げます。
カラーバリエーションに富んだシリーズで、毎年限定色も展開されている人気シリーズです。
このモデルは、
万年筆
ボールペン
ローラーボール
シャープペンシル
という4種類で展開されています。
ライフスタイルに合わせて選択できるシリーズです。
また、そのデザイン性の高さから、映画やドラマ、アニメなどのいろいろな作品で小物としてみかけることも多い印象です。
一例
アニメ『けいおん!』でドラム担当の田井中律(りっちゃん)が使用しているシーンが何か所かあります。
りっちゃんカラーであるイエローのシャープペンシルを使用しています。
今から同じものを求められる方はご注意ください。
アニメ中に登場するのは当時のモデルでクリップとペン先が黒色のものです。
その後の仕様変更により、イエローのクリップとペン先はシルバーに変わっています。
LAMY safari万年筆シリーズ
LAMY safariの万年筆は、万年筆への入門モデルとして位置づけられています。
持ち方を矯正するための面取りが施されています。
初めから正しい持ち方で筆記できるので、長時間使っても疲れにくい万年筆です。
10年愛用のLAMY safari紹介
こちらが、僕が愛用しているLAMY safariです。
現在のLAMY公式HPに掲載されているカタログでは、『LAMY safari black 万年筆』と表記されています。
僕が購入したのは10年以上前ですので、もしかしたら微妙に別物かもしれませんが……
ペン先
10年間使っていますが、インクのフローも良好です。
ペン先はスチール製です。いわゆる『鉄ペン』と呼ばれるペン先です。
ペン先の固さからくる「カリカリ」とした、かための書き味が特徴です。
より高級なモデルに採用されている金製のペン先(金ペン)では、金の柔らかさに由来する「しなり」があり、独特の滑らかな書き味を楽しむことができます。
一方、鉄ペンでは金ペンのような「しなり」は感じられません。
僕は金ペンも使っていますが、これはどちらが優れているというものではないと感じています。
鉄ペンは金ペンよりも筆圧が必要と言われたりします。
しかし、通常のボールペンなどに比べれば軽い筆圧で筆記できます。
そのうえでボールペンのように書き慣れている筆記具に近い書き心地でもあるので、普段使いしやすいと思います。
金ペンに慣れないうちは「しなり」が逆に気になって手早く筆記しにくいこともありますが、このLAMY safariはサラサラと気軽に使いやすい筆記感です。
ペン先の太さはEF(極細)です。
極細ですが、インクのフロー(流量)はとても良好です。
固い書き味ですが、インクフローのおかげで滑らかな筆記感となり、僕は気に入っています。
海外メーカー品のペン先は、アルファベット筆記が前提とされています。
そのため、漢字を常用する日本人にとっては書きにくく感じることもあります。
普段書いている文字の大きさに注意してペン先を選ぶ必要があります。
メーカーやモデルによってはEF(極細)と表記されているペン先でも、手帳などに細かく書き込むには太すぎる場合もあるようです。
書きクセや万年筆の個体差といった複数の要素が絡む部分でもあります。
特に高額モデルの購入の際には試し書きをして確認しておきましょう。
尚、LAMY safariのEFは、5 mm角の方眼ノートでも大体の漢字は記入可能です。
コンバーター
こちらは、LAMY safari内部の画像です。
本来、ここにはインクカートリッジを取り付けて使用します。
画像では、インクカートリッジではなく『コンバーター』と呼ばれる部品を取り付けています。
LAMY safariはコンバーターに対応した万年筆です。
コンバーターはLAMY純正品が別売りで販売されています。
同じLAMY純正コンバーターでも、いくつか種類があるので購入の際には注意してください。
safariで使用できるものは、『アルスター・サファリ用』というタイプです。
(アルスターはsafariの上位機種で、ボディが金属製のモデルです)
コンバーターの使い方
これは、インクカートリッジ式の万年筆に取り付けることでボトルインクからのインク吸引を可能にする部品です。
赤い部分をくるくると回すことで内部のシリンダーが上下します。
このとき、ペン先をボトルインクに浸しておくとインクの吸入ができます。
コンバーターの利点
インクカートリッジはとてもお手軽に万年筆を楽しむことができます。
しかし、長年愛用するならコンバーターを使ってボトルインクで運用する方が低コストになります。
単純なコスト面からもお得になりますが、1つのボトルを複数のペンで共有することもできます。
A社とB社の万年筆を使う場合、それぞれメーカーのインクカートリッジが必要です。
ボトルインクの場合、1つのボトルを両方の万年筆で使うことができます。
※他社製のインク使用で修理対象外となる場合もあります。自己責任でお願いします。
また、インクカートリッジで展開されているインクの種類はとても限られています。
ボトルインクなら非常に多くの種類の色が展開されています。
※現在、僕はPelikane社のBrilliant Blackをいれて使っています。
筆記時
キャップはワンタッチ式で取り外しやすいです。
外したキャップをペン尻につけることで筆記時の全体の長さが長くなり、重量バランスも変化します。
好みに合わせて使い分けてみてください。
僕ははじめはキャップを取り付けて筆記していました。
最近はキャップをつけずに書くことが多いです。
キャップをペン尻に取り付ける場合、キャップ内でのインク漏れに注意!
キャップを閉めた状態で持ち運んだりすると、衝撃によってキャップ内部のペン先からインクが飛び散っていることがあります。
この状態でキャップをペン尻に取り付けるとペン尻がインクで汚れてしまいます。
ボディの色とインクの色の組み合わせによっては目立つ汚れがつくかもしれません。
逆に、汚れに気づかずに汚れが広がってしまう二次被害もあり得ます。
特にインク補充した直後は注意してください。
黒いLAMY safariの比較
現在の公式サイトに掲載されているカタログによると、黒色のLAMY safariでも数種類確認できます。
光沢のある『shinyblack』
僕の愛用モデルはつや消しのマットなモデルです。
一方でこちらの『shinyblack』は光沢のある艶やかな仕上がりになっています。
クリップとペン先はシルバーになっています。
ボディの光沢やクリップ&ペン先の仕様から見ると、他の通常色(イエローやレッドなど)の黒バージョンといえるモデルかもしれません。
限定色『allblack』
限定色として発売された『allblack』というモデルもあります。
こちらはクリップとペン先もすべて黒色で、僕の愛用モデルと同様の仕様ですが、より黒色が濃い(黒い)発色となっているようです。
光沢 | 発色 | クリップ&ペン先 | |
black | つや消し | 薄め | 黒 |
shinyblack | 光沢 | 濃い | シルバー |
allblack | つや消し | 濃い | 黒 |
通常モデル(他色) | 光沢 | 濃い | シルバー |
※限定色『allblack』については現物を所持していないため、実際のものと異なる場合があります。
まとめ
今回は、10年間使っている万年筆『LAMY safari black』を紹介しました。
鉄ペンならではの固い書き心地ですが、良好なインクフローのおかげで滑らかな筆記感です。
10年使っていますが、特に調子が悪くなったというようなことは一度もありません。
さすが工業国ドイツ製といったところでしょうか。
安心の品質ですね。
万年筆の最初の1本としても、普段使いできる主力の万年筆としても、大事な人への贈り物としても、とにかくおススメの1本です。
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