こんにちは、らみぃです。
先日、高性能ヨーヨーを購入しました。
どのヨーヨーも1週間ほど遊んでみました。
今回はそのうちの1つ、ルーピングプレイ用ヨーヨーの「ループ720」について使用感を紹介します。
同時に購入した、フルメタルでストリングプレイ用のヨーヨー、「クラウン」についてはこちらの記事で解説しています。
著者のヨーヨー歴
小学生の頃に第1期ハイパーヨーヨーブームを経験。
ルーピングトリックよりもストリング系トリックを好む。
地方住みだったので大型のイベントには参加せず。
近所の認定店でのレベル認定も特に受けず。
ブーム終了とともにヨーヨーは引き出しへ……
2011-12年頃、ヨーヨー世界大会の動画を偶然みて衝撃を受ける。即刻プチ復帰。
いろいろ調べてプラ製のヨーヨーを触ってみる。
バインド仕様(引いても戻ってこない)のヨーヨー初経験。
転職や引越しなどで自然と触らなくなる。
今年に入り、当時の小学生の憧れ、中村名人が出演する動画でヨーヨー熱が再加熱。
しばらくは動画中心に楽しみつつ、トリック解説の充実ぶりに感動する。
プチ復帰時に購入していたヨーヨーを引っ張り出して再挑戦!
一念発起してこの度、高性能ヨーヨーの購入に踏み切る。
ループ720大解剖
今回購入した「ループ720」は2012年、2016年、2017年、2018年の2A(ダブルハンドルーピングトリック)部門、2019年AP(Art&Performance)部門の世界チャンピオンである高田柊選手のシグネチャーモデルです。
高田選手はヨーヨーパフォーマーとしても活動されています。アクロバットやダンスを取り入れた独特のパフォーマンスはとても素晴らしいので是非一度ご覧ください。
SHU TAKADA(←リンク先は高田選手のyoutubeチャンネルです)
ループ720は、第1期ハイパーヨーヨーブームの頃に主流であった、ストリングを引くと戻ってくる「引き戻し仕様」のヨーヨーです。
サイドビュー
ループ720を横から見るとこんな感じです。
第1期ハイパーヨーヨー世代の方には、「ファイヤーボール」や「ハイパーブレイン」、「ハイパーレイダー」で馴染みのある、オーソドックスな形状をしています。
これはヨーヨーで円軌道を描くルーピングプレイに適した形状です。
内部
ループ720クラウンのボディを開くとこんな感じです。
ヨーヨーを手元に戻すための仕組みである「レスポンスシステム」は星形でギザギザの溝である「スターバースト」を採用しています。
これは、第1期ハイパーヨーヨーブームの頃の機種では主流だったレスポンスシステムです。
ストリングを引くと、たるんだストリングがこのスターバーストに引っかかって巻き取られることで手元に戻ってきます。
この仕組み上、最近のストリングプレイ用ヨーヨーの多くに採用されている「パッド」というレスポンスシステムに比べて、戻りやすさは格段に高いです。
(そもそも一般的なストリングプレイ用ヨーヨーでは引いても手元には戻ってきません)
その代わり、ストリングに対する物理的なダメージが大きなレスポンスシステムでもあります。
僕も第1期ハイパーヨーヨーの頃には何本もストリングを切った経験があります。
しかし、最近のストリングはポリエステル製の物が主流であり、当時の綿の物に比べてとても丈夫になっているそうです。
金属ベアリングを挟み込むような形で金属スペーサー(赤色のパーツ)が入っています。
購入時、この赤色のスペーサーが入っていますが、交換用に他の色(青、緑)のスペーサーも販売されています。
色によって、スペーサーがベアリングを受ける(接触する)部分のサイズが異なります。
その結果、ボディを挟み込んだ時のボディ間の溝の幅(横から見た時に見えるベアリングの幅)を変えることができます。ボディ同士の間隔が狭くなるとスターバーストの間隔も狭くなるのでヨーヨーが戻りやすくなりますが、スリープ(空転)しにくくなります。一方でボディ同士の間隔が広がるとスターバーストの間隔も広くなり、戻りにくくなりますがスリープさせやすくなります。
ルーピングトリックの中でも、「アラウンド・ザ・ワールド」のようにスリープ(空転)させたまま円軌道を描くトリックもあれば、「ループ・ザ・ループ(インサイド・ループ)」のようにスリープさせずに引き戻しながら円軌道を描くトリックもあります。
スペーサーを入れ替えることで、目的のトリックに合わせたセッティングに簡単に変更できるというわけです。
購入時にセットされている赤色のスペーサーが最も狭い(戻りやすい)ものです。
緑色のものは最も広い(スリープしやすい)設定です。
青色はその中間の設定です。
僕は現在、憧れのダブルループを練習しているので購入時の赤色スペーサーのままです。
片面を青色に変更した、青赤の組み合わせが人気のようです(高田選手も青赤のセッティングだそうです)。
後々、スペーサーについても購入していろいろ試してみようと思います。
ベアリング部分を拡大するとこのようになっています。
ストリングプレイ用のメタルヨーヨー、クラウンのベアリングと比べると小さいサイズです。
ループ720の使用感
ループ・ザ・ループ(インサイド・ループ)時の戻りもよく、とても扱いやすいヨーヨーです。
僕はもともとルーピング系のトリックがとても苦手でした。
小学生の頃にクラスの友達でルーピングプレイが得意な子がいたので、自分はストリングプレイばっかりやっていたせいでもあります。
2011年頃にプチ復帰した時もルーピングプレイはほとんど手を出していません。
そんな僕でも、このループ720を使うと20年以上ぶりにループ・ザ・ループがすんなりと成功しました。
そのまま左手でのループ・ザ・ループもしっかり成功できました。
まだダブルループになると両手が揃って成功するのは難しい感じですが、練習するのがとても楽しく感じています。
また、このループ720はメンテナンスがストリングの交換くらいです(たまにベアリングの洗浄をするくらいでしょうか)。
第1期ハイパーヨーヨーブーム当時、何度もボディを開けて黒くなったオイルを拭き取っては新しいオイルをさしていたように思います。
その手間が全くいらなくなったのはとても画期的ですね。
更に、このループ720の価格は約2,000円です。
当時の金属ベアリング搭載モデル「ハイパーレイダー」が約5,000円だったことを考えると、とてもお買い得なヨーヨーだと思います。
このループ720はルーピングプレイ用ヨーヨーとしては入門機のような位置づけでもあります。
ルーピングプレイ用ヨーヨーの上位機種は、ヨーヨーのアクセル(軸)の固定部分を緩めるなどしてヨーヨーの溝の幅を微調整することができるものが多いようです。
そのため、自分の好みに合わせて最適なセッティングのヨーヨーを作ることができるようになっています。
しかし、僕もそうですが最初のうちは何がどうなったら今の自分に向いているのか、全く見当もつきません。
とりあえず、ループ720を使って上記の金属スペーサーの交換をしてみようと思います。
そのような簡単なセッティング変更を通して自分の好みのセッティングをよりイメージしやすいようにしておけば、今後の上位機種への乗り換えもスムーズにいくと思います。
ちなみに、このループ720のキャップの取り外しはできないようです。
吸盤を使った方法を試してみましたが、外れませんでした。
ループ720でできるようになった技
本記事執筆時、ルーピングトリックに関しては基本的にダブルループの練習しかしていません。
最近、ようやく左右交互に投げて1回成功するようになりました!
ここから回数を増やしていけるように頑張りたいところです。
まとめ
ルーピングトリック用ヨーヨー、ループ720について解説しました。
第1期ハイパーヨーヨーブームの時のヨーヨーと比べてみると、ボディ形状やレスポンスシステムなど、見た目はほとんど変わっていません。
しかし、実際に投げた時の感覚はとても進化していて、驚かされます。
当時のヨーヨーはルーピング中、戻したいタイミングでスリープしてしまったり、逆に意図していないタイミングで戻ってきたりしていました。
しかし、このループ720ではヨーヨーがちゃんと言うことを聞いてくれている感じがします。
当時のハイパーヨーヨーで遊んでいた方には、フルメタルやバインド仕様のヨーヨーよりもとっつきやすいヨーヨーかもしれません。
ルーピングプレイが得意な方には特におすすめできる復帰ヨーヨーだと思います。
また、このループ720はカラーバリエーションも豊富です。
当時のハイパーヨーヨーに近い配色の物もあります。
また、LED内蔵で発光する「ループ720LED」という機種もあります。
昔を懐かしみながら最新ヨーヨーを楽しんでみてください。
↑交換用のスペーサーです。
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