こんにちは、らみぃです。
先日、高性能ヨーヨーを購入しました。
セットに入っていた2種類のヨーヨーで1週間ほど遊んでみました。
今回はそのうちの1つ、フルメタルヨーヨーの「クラウン」について紹介します。
著者のヨーヨー歴
小学生の頃に第1期ハイパーヨーヨーブームを経験。
ルーピングトリックよりもストリング系トリックを好む。
地方住みだったので大型のイベントには参加せず。
近所の認定店でのレベル認定も特に受けず。
ブーム終了とともにヨーヨーは引き出しへ……
2011-12年頃、ヨーヨー世界大会の動画を偶然みて衝撃を受ける。即刻プチ復帰。
いろいろ調べてプラ製のヨーヨーを触ってみる。
バインド仕様(引いても戻ってこない)のヨーヨー初経験。
転職や引越しなどで自然と触らなくなる。
今年に入り、当時の小学生の憧れ、中村名人が出演する動画でヨーヨー熱が再加熱。
しばらくは動画中心に楽しみつつ、トリック解説の充実ぶりに感動する。
プチ復帰時に購入していたヨーヨーを引っ張り出して再挑戦!
一念発起してこの度、高性能ヨーヨーの購入に踏み切る。
クラウン大解剖
今回購入した「クラウン」は2009年1A(シングルハンドストリングトリック)部門世界チャンピオンの城戸慎也選手のシグネチャーモデルです。
城戸選手はヨーヨーストアリワンドのスタッフもされています。
リワインドさんのホームページやyoutubeチャンネルにて様々なヨーヨートリックの解説などもされていますので、興味のある方は覗いてみてください。
ヨーヨーストアリワインド(リンク先はオンラインショップ)
Yo-Yo Store REWIND / 世界チャンピオンのヨーヨー専門店『リワインド』
(リンク先はyoutubeチャンネル)
クラウンは、「バインド仕様」のヨーヨーです。
「バインド」仕様のヨーヨーについて
第1期ハイパーヨーヨーの頃のヨーヨーは、スリープ(空転)中にストリングを引くと戻ってくる「引き戻し」仕様が主流でした。
しかし、現在の高性能ヨーヨー(特にストリングプレイ向け)はストリングを引いても戻ってこないようになっています。
ストリングを引いてもヨーヨーが戻らないことを活かし、ストリングをたるませるような技もあります。バインド仕様のヨーヨーを使うと、できることが非常に広がっていきます。
このようなヨーヨーを戻すために、「バインド」という技を使います。
詳しいバインドのやり方はこちらをご覧ください。
バインド入門(ヨーヨーストアリワンドさんのバインド解説ページへのリンクです)
バインドは基本的な技であり、多くの派生技もあります。
いろいろな方法が紹介されていますので興味のある方は調べてみてください。
サイドビュー
クラウンを横から見るとこんな感じです。
第1期ハイパーヨーヨー世代の方には、「ハイパーホイールズ」や「ステルスレイダー」で馴染みのある「鼓型」の形状をより極端にしたような形状をしています。
ストリングをヨーヨーに乗せる「ムーンサルト(トラピーズ)」や「ブレインツイスター」のようなストリングプレイトリックに向いた形状です。
写真からはわかりにくいかもしれませんが、表面はブラスト処理が施されていてとてもサラサラしています。
このサラサラ処理のおかげで回転中のヨーヨーが手や服などに接触しても回転ロスしにくくなっています。
僕個人としては、このサラサラ処理はとても手になじむような感覚もあります。
光沢が抑えられたマットな仕上がりになっていて、とても気に入っています。
内部
クラウンのボディを開くとこんな感じです。
大型のベアリングが装着されています。
ベアリングの周囲の白い部分は「パッド」と呼ばれるシリコーンゴム製のパーツです。
ここに、「バインド」で巻き付けたストリングが引っかかることで戻ってきます。
ヨーヨーの「レスポンスシステム」について
第1期ハイパーヨーヨー時代では、ヨーヨーの内側に「スターバースト」と呼ばれる放射状の細かい溝がありました。
ヨーヨーが空転(スリープ)中にストリングを引っ張ると、この溝にたるんだストリングが引っかかることでヨーヨーが戻ってきます。
このスターバーストのような、ヨーヨーが戻ってくるための仕組みを「レスポンスシステム」といいます。
現在の高性能ヨーヨー(主にストリングプレイ用)の多くは、レスポンスシステムとして「パッド」と呼ばれる薄いシリコーンゴム製の輪っか状のシートを張り付けています。
このゴムのパーツにストリングが引っかかって戻ってくるようになっています。
ベアリング部分を拡大するとこのようになっています。
ベアリングの側面が曲面になっています。
ここにストリングをかけると、ベアリング(=ヨーヨーの軸)の中央部分にストリングが自然と位置するようになります。
こうなることで、回転中のボディにストリングが触れにくくなり、プレイ中の回転ロスを抑えることができるようになっています。
クラウンの使用感
とてもやさしく軽いタッチで、扱いやすいヨーヨーだと思います。
プチ復帰した際、プラ製ヨーヨー(それでも第1期ハイパーヨーヨー世代としてはとてつもない高性能ヨーヨーで驚きました)から再開しました。
当時も高性能機種としてフルメタルのものはありましたが、どれも1万円以上する高級機種でした。
当時、プラ製ヨーヨーからのステップアップとしてフルメタルも検討はしました。
しかし、自分の腕前からすると高価すぎると思ってフルメタル機種は見送りました。
その代わり、「リム」と呼ばれる金属のパーツがプラ製ヨーヨーの外周部分に取り付けられた「金属リムモデル」というタイプのヨーヨー(スピーダー2)を購入した経緯があります。
その金属リムモデルを初めて振ったとき、ずっしりとした重さが手や指に伝わってきたのが印象的でした。
このような経験があったので、フルメタル機種を自分が扱えるのかなという不安もありました。
しかし、クラウンはとても軽く、キャッチのフィーリングも優しい感触で驚きました。
不安は全くの杞憂でした。
今回、高性能ヨーヨーの購入に踏み切った理由の1つに、値段の安さがあります。
プチ復帰時に高嶺の花であったフルメタルヨーヨーです。
それが、おそらく当時からは性能も向上したものが1万円以下で購入できるというのが衝撃的でした。
クラウンでできるようになった技
フルメタル機種ということで、プラ製ヨーヨーと比べるととてもよく回ります。
きちんとまっすぐ投げることができれば、普段通りの投げ方でも5分くらいは回っています!
そのため、実際にヨーヨーを回しながら、技の動きを動画などで確認できます。
さらに、プラ製ヨーヨーだと途中で失敗した場合、巻きなおしてからの再チャレンジになります。
しかしこの高い回転力のおかげで、巻きなおさずに何回もやり直しができます。
練習の効率が高くなり、これまでうまくできなかった技の成功率も上がってきました。
各トリックについてはこちらから(リンク先から、各トリックの動画を確認できます)
総合ヨーヨー情報サイトGIOY ストリングトリックリスト
ローラーコースター
第1期ハイパーヨーヨーの頃に猛練習していた技です。
当時のステルスレイダーでは最後までヨーヨーの回転が持たないことが多かったです。
また、引き戻し仕様のため、不意に戻ってきたヨーヨーで眉間を1針縫うケガをしたこともあります。
そんな因縁の技ですが、技自体はプチ復帰した際にできるようになっていました。
ただ、クラウンを使い始めてから成功率がとても上がったと感じています。
イーライ・ホップ
ヨーヨーを跳ね上げる動きが特徴的な技です。
まだまだ成功率は低いですが、跳ね上げる感覚はだいぶ掴めてきたかなと思います。
クラウンの回転力のおかげで、一度のスローで何度も練習できるので集中的に取り組めます。
ラセレーションでトラピーズを作ってイーライ・ホップという感じで練習しています。
キャンディレイン
複雑な工程を要するコンボチックな技です。
クラウンの高回転力を活かして動画を見ながら動きを覚えることができました。
今はもう少し1つ1つの動きをスムーズにつなげられるように練習しています。
フック
これまでは全く掠りもしていなかった技です。
クラウンが届いた当日に奇跡的にも初成功できました。
その後も少しずつ成功率が上がっています。
ちなみに、この技はヨーヨーの性能に合わせて、ストリングの性能も重要な技です。
プチ復帰時に購入していたストリングに交換してみたところ、極端に成功率が下がりました。
交換前のものはクラウンに付属していたストリングで、バインド仕様のメタルヨーヨーに合わせたチョイスがされています。
それに比べて交換後のものは若干細くて軽い印象を受けました。
少しストリングの太さが変わるだけで思い通りにストリングを動かすことができなくなったのがとても印象的です。
まとめ
フルメタルヨーヨー、クラウンについて解説しました。
プラ製のヨーヨーに比べると段違いに良く回ります。
特に僕と同じく、かつてハイパーヨーヨーを経験されたことのある方にはおススメです。
当時のヨーヨーからの進化を楽しむことができると思います。
キャッチに必要な「バインド」は、ハイパーヨーヨー経験者であれば、数分あれば修得可能なものです。
僕は8~9年ほど前にプラ製ヨーヨーでプチ復帰をしていましたが、いきなりバインド仕様のフルメタル機種で復帰しても躓くようなことはないと思います。
しいて言えば、当時よりもヨーヨーだけでなくストリングスなどの周辺パーツに至るまで種類が多いので「何を買えばいいかわかりにくい」ということが1番の躓きポイントかもしれません。
最初に必要なものがそろった、復帰に最適なセットもあります。
僕もセットでの購入でした。
ぜひ、昔を懐かしみながら最新ヨーヨーを楽しんでみてください。
クラウンと、始めるために最低限必要な消耗品・メンテナンス道具が揃ったセットです。
こちらはクラウンに加えて、ルーピングトリック向けのヨーヨー2個とそれら向けの消耗品・メンテナンス道具もセットになった欲張りセットです。
僕はこちらを購入しました!
こちらはクラウン単品です。
必要な消耗品・メンテナンス道具を既にお持ちの方におススメです。
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